タイガー アンド ドラゴン

| コメント(0) | トラックバック(0)
今日は母の日。

自分の母親が病気で他界してもう9年。
自分にとって、今ではこのイベントの相手はカミさんのママしかいない。

このママ、生前の自分の母親と似ているところが多い。

編み物が好き。
派手な事が嫌い。
賭け事はしない。

昔の日本に存在していた「ベルマークを集める、倹約家のいいお母さん」という感じなのだ。
だから、このママを見ているとなんだかホッとさせられる。

ところが、自分の母親と決定的に違う点がある。
彼女もまた「上海女性」なのだ。

心根がとてもやさしい人なのだが、夫であるカミさんのパパが彼女の気に障ることをした途端、「虎」に豹変する。

一般的に上海の家庭は「カカア天下」だ。
中国の中でもこれはかなり有名らしく、「カミさんが上海人」と言った途端、上海以外の男(中国人)は大概ヒく。

最近ようやく理解できるようになってきたが、これは「文化の違い」なのだ。
外の人間が「良いとか悪いとか」言うことに全く意味は無い。

とにかく、オレにとっては「やさしい、とってもいいママ」なのだ。

さて、そんなママにも身近に「天敵」が一人いる。
同じ上海女性、実の娘であるウチのカミさんである。

タイプが同じであれば「抗争」は少なくて済むのだが、カミさんはママとタイプが正反対。

編み物を「労力の無駄」「売ってるヤツの方がデザインいい」と言うし。
クリスマスシーズンのパーティーお呼ばれ大好き。
家の収納スペースの80%は、彼女の服やバック、靴で占められる。
マージャン大好き。
天性の社交家。

こんな二人だから、何かというと意見が食い違う。
彼女達の人生の辞書に「譲」とか「和」という文字は無い。
「自分の価値観」をとことんブツケ合う「壮絶な戦い」が始まる。
虎と龍のごとし。

龍と虎.jpg

パパとオレは遠巻きに「嵐が過ぎ去るのを待つ」しかない。
ヘタに口を挟んだり、どっちかのカタを持とうものなら、とんでもない事になってしまうのだ。
あの頃は若かった --- 遠い目 (  ̄_ ̄)

前フリが長かったが、今日のハナシ。

「今日は母の日だからさぁ、夜はママ達と外でメシ食うか。オレが出すから。」

「そうだね。じゃ、どこ行こうか?」

最近見つけたおいしい日本料理屋の個室を予約。

s-DSC04700.jpg

日本人がやっている美味しいケーキ屋で母の日ケーキも仕入れ、カードも書いて準備万端。

09052010227.jpg

写真も撮って、無事楽しい家族の思い出の日となった。

s-2010-05-09-1.jpg

お腹も一杯で、幸せ気分の帰りの車の中。
おや、どうも雲行きが怪しい。

原因はよく聞き取れなかったけど、ママとカミさんの二人の声のトーンがみるみる「虎と龍」に。

折角アレンジしたのに、今日くらい平和に過ごそうよ。

「虎と龍」

「誰が龍だってェ?」

「あ、ヤベ。。。」


トラックバック(0)

トラックバックURL: http://t2k.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/6

コメントする

2010年5月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

このブログ記事について

このページは、t2kyosが2010年5月10日 00:13に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「世博開幕」です。

次のブログ記事は「北京ダックと五狼液」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。